アコンカグア登山記録 中道宏
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表1のとおりである。
特に留意した点を挙げると、  
ア. “実力不足は金で買え”と軽量化に努め、体力不足を補うこととした。すでに、ピッケル、テルモス、コッヘルはチタン製にしていたが、アイゼンも追加した。またPuente del InkaからB.C.までの荷を軽くするため、本番用ヤッケ(1,020g)は荷上げし、代りに簡易の超軽量ヤッケ(150g)を購入した。
イ. 凍傷対策としてアタック用の手袋インナー及び靴下については更えを、また目出帽も2組用意した。靴は軽量の皮靴Lova(2,500g)に、絹(五本指)の靴下と毛の二重のみである。なおアタック時に事前に靴内部を温めるようホカロンを用意した。
ウ. 防寒対策として衣類はアタック時の、
頭 目出帽、ゴーグル、毛糸帽子、絹ネッカチーフ、ヤッケ(上)
上 アンダー、カシミヤセーター、フリースシャツ、羽毛、ヤッケ(上)
下   〃  、羽毛、ヤッケ(下)
足 前述の靴下と靴、スパッツ
を基本に、適宜調整することとした。また寝具はエアーマット(90cm)、シュラフ、同インナー、同アウターとした。
エ. テントは強風対策として製造元にお願いし、図2のようにエスパスのウインター・ソロの張網箇所を増やし、張網も太くした。
強風に耐えるため、エスパスのウィンター・ソロの張網箇所を増やし張網も太くした。
第1泊目のConfluencia。
ここではすべての張網を張っていない。
 
オ. 唯一日本で準備できないストーブは、サンティアゴの旅行業者Mountain Serviceから2台レンタル(1台につきレンタル料$75、デポジット$150)することとし、契約書も交わした。値段から相当に期待できるものであった。燃料の購入も予め依頼した。
カ. 紫外線対策
眼鏡から下の顔面と後ろの首すじを覆い、帽子に取り付けられる布を家内に作ってもらった。また風の強い高所(B.C.より上)では、スキー用のフェイス・マスク、防止用クリーム、リップクリームも用意した。

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