アコンカグア登山記録 中道宏
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手続き、装備、パッキング等を準備するに当たって、次の条件を考えなければならない。

●出発前の航空券の手配
北米人の南米でのバカンス、南米人の北米からの里帰り等で格安航空券は満席。
今回も12月28日出国、1月18日帰国の便しかなく、料金は\312,040(空港税\8,040を含む。)である。

●衣更え
東京〜成田 真冬
南 米 真夏
厳寒
この間うまく着更えし、風邪などで体調をくずさないようにすることが大事である。

●エコノミー症候群
成田からサンティアゴの25時間の飛行、1時間後にはサンティアゴ → メンドサ → Puente del Inkaの11時間のドライブ、その間入出国審査(LA、サンティアゴ、チリ及びアルゼンチンの国境通過)、登山許可証の入手(メンドサ)、Mule(馬とロバの一代雑種)の手配(メンドサ)なども加わり、緊張感がなければ相当疲れるはずである。

●高度順化
いくつかの資料を読み、都岳連の研究会も聴いたが、国際武道大学体育学部助教授 山本 正嘉氏の見解に最も依存した。まとめると、
(ア)1日標高500m程度しか上げない、
(イ)水分を1日4L摂取する、
(ウ)入山日から毎朝夕、ダイアモックス1錠を飲む。

●Muleによる荷揚げ
登山口Puente del InkaからベースキャンプとなるPlaza de Mulas(以下、B.C.という。)まで、Muleによる荷揚げが可能であり、乗馬もできる。
しかし、乗馬しては高度順化できない。ただしメキシコ、またはチリの5,000 m級の山で予め高度順化し、Muleに乗り一日でB.C.入りする人も多い。
私は3日間の行程で高度順化しながらB.C.入りし、残余の荷(こちらが30kgと重い。)はMuleで荷揚げした(往復$240。$は米ドル、以下同じ。)。
このための装備の仕分けに失敗がないよう、予め成田発の時点から50Lザックには高度順化の3日行程分と、旧友Mさんから借りたGIバッグには残余のものをパッキングした。
いずれも、スチールネットをかぶせ、カギを掛けた。

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