アコンカグア登山記録 中道宏
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海外での登山はアコンカグアが初めてであるが、今回ここで見聞したものには次の形態がある。
ア. 単独(1)
Muleも使わないSSさんの形態。
彼は南米を卒業旅行しながら、すでに2つの山に登っている。
B.C.まで45kgの荷を上げている。
イ. 単独(2)
Mule、時にはPorterを利用する私の形態。
ウ. 単独(3)
ガイドも含め、日本の旅行業者に手配させるYさんの形態。
食事、装備はア及びイに同じ。60余万円。
エ. ツアー・チーム
グループを作り、日本国内業者に手配させるF,Tさんの形態。
ガイド、ポーター、食事付きで、行程がガイドに支配され、ポーターの都合、安全重視から登頂の確率は下がる。F,Tさんチームでは、Tさんしか登頂できなかった。60余万円/人。
オ. アの複数
韓国4人組。途中でよく遭ったし、好感のもてるチーム。
カ. イの複数
昨年の私達。

国の内外を問わず、山行はむやみに人に呼びかけるものではない。今回、Sさんの都合がつかず、私はイの形態となった。単独とは言え、周りに人は多く、声も掛け合うし、外食や食事の招待もあり、情報も交換でき退屈しない。登頂後下山し始めて最初に会ったのは例の3人のパーティ、次が欧人女性の単独行、その次がSSさんと意外と単独行が多い(もっとも単独行の人は早発ちするので、全体を表わすものでない)。しかし装備の不備などを補い合うことができないこと、高度順化の不足を指摘する人が側にいないことなどは不利である。
このNormal Routeは一本道で、毎日、日本人を含め多くの人が歩き、相互に監視しているようなものであり、いわゆる単独行の危険性は低い。
なお今回Mountain Serviceを通じて車を雇ったが、これは実に有効であった。特に入山許可の取得、下山後のサンティアゴ行きは助かった。

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