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今回の課題の一つとして、2002年のアコンカグアで入山時から服用したダイアモックスを服用しないですますことができるかがあった。 ダイアモックスは呼吸促進剤であるが、ガイドとして言及できない(倉岡さん)、ダイアモックスは高山病に罹ってから服用しても有効でない、また一度飲み始めたら止めてはいけない(D)等の話があった。Eは服用しないで頑張れと励ましてくれる。 結果として、すこし息が苦しくなった夜半の2回1錠づつ、また明日こそは登頂日と念じた6月6日と11日の夕方1錠づつ念のため服用した。結果は気安目になっただけ効果的であったと考える。 また、Bが持参したSpO2、脈拍測定器は有効に活用され、テント内外の話題作りにもなった。 図2にみるように(必ずしも定常状態の数値ではないが、食事前後の朝夕の数値を記録した。傾向を知ることはできよう)、 (1) SpO2は朝に比べ夕は下がり、翌朝回復する。 (2) 標高が高くなるにつれ低下するが、70を割ることはない。 (3) 最も数字が低い6月3日、6月7日の体調は十分でなかった。 (4) 入山日と下山日のL.P.の数値は、偶然にか同じである。 一方脈拍は朝より夕方は高くなり、翌朝には下がる。 なお鹿屋体育大学山本先生が紹介しているAMS値は、ほとんど私固有の寝付きの悪さに伴うものである。 図2 |
デナリ遠征記録 中道宏 Copyright (C) 2005 Hiroshi Nakamichi. All Rights Reserved. |