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山小舎を整える5

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アプローチ・門柱

門柱の銘板は陶芸窯の最初の作品である。
 降雪時、別荘地内の幹線道路は常時、枝線も要請に応じ除雪される。枝線から玄関までは自前であるので、アプローチは短い方がよく、また道路からの視線を考え屈曲させた。これも渓流から拾い集めた石で縁取りし、敷砂利を入れ、庭面より高くした。
 門柱は、落葉松のたいこ挽きした材を短く切り、入り口の両端に立て、陶芸窯の最初の作品である銘版をつけている。門灯はない。

車庫

山小舎には道具、用具が段々増えてくる。また車は必需品であり、物置兼用の車庫を作った。
 別に述べるように、山小舎を整え、山小舎での愉しみを享受するためには道具、用具が必要であり、これが段々増えてくるとベランダやデッキの下だけでは納まりきれなくなる。山小舎に似合う物置を購入すべく探したが、満足するものを見つけられないでいた。また山小舎の利用には車が不可欠であり、厳冬期には除雪、凍結防止、チェーンの装着から車庫が欲しくなってきた。この両者が重なり、物置兼用の車庫作りが次ぎの工作課題となった。廃材を活用して同じような車庫を作った名古屋のKYさんの話を聴いたり、別荘地内の車庫を見て廻るかたわら、キットのカタログを取り寄せ検討した。最終的には、屋根、軒の恰好をログハウスに合わせ、凍上を防ぐための基礎工事はせず、木組みで建てることとし、材料一式をTKさんの知人に頼んだ。
 トラックで運ばれた材料を見て驚いた。想定以上に立派な仕事をされ、たしかな材料選びと緻密な加工がなされていた。クレーン車がない限り私たちでは組み立てはおろか持ち上げられないものもある。結局前述のTKさんとDさん二人の応援で骨格を組み立て、残りは私たちで時間をかけて完成させた。おかげで本番の山小舎作りに代わる愉しみを得た。

陶芸窯

目標の1,240度Cにわずか達せず、焚き方にいまだ工夫を重ねている。
 陶芸が趣味の家内の窯を作ることとなった。窯は家内、基礎と上屋は私が検討した。上屋は車庫と同様屋根、軒の恰好をログハウスに合わせるだけの、比較的楽な作業であったが、基礎の砂利、生コンの小運搬には苦労した。若いとき土木工事の現場をじっくり担当したにもかかわらず基礎の砂利2トン、生コン1トンをわずか10メートルほど運ぶ、いわゆる小運搬がこれほどきついとは考えもしなかった。砂利の時の反省から生コンは猫車を購入して運んだが、凝固しないうちに運ぶのがやっとである。窯は、家内が息子の応援も得ながら耐火レンガを積み、断熱材を巻き、ブロックで囲い、間に粘土をつめ、完成した。
 陶芸窯の最初の作品は前述したように門柱の銘版である。しかし、温度は目標の1,240度Cにわずか達せず、焚き方にいまだ工夫を重ねている。
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